株主・投資家の皆さまへ

既存事業の基盤強化と新たな挑戦で次なるステージへ
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年12月期の連結業績は、市場環境の追い風を受けて暗号資産事業が売買代金・収益ともに前期比で2倍以上に拡大するなど全体の成長をけん引し、営業収益は前期比3.6%増の532.6億円と過去最高を更新しました。一方、利益面においては、タイ証券事業における貸倒引当金繰入額約95億円を計上したことで減益となりました。タイ証券事業に関しては、保全強化を図ったうえで締結した約定弁済契約に基づく債権残高が約110億円あり、今後2年間で債権元本全体の9割以上を回収する計画を進めています。加えて、タイ子会社は2025年12月31日(予定)をもって全事業を廃止することを決定しており、その後、解散・清算する予定です。
2024年度は、強みである既存事業のさらなる強化を目指し、店頭FXやCFDの取引活性化と顧客基盤拡大に注力しました。店頭FXでは積極的な顧客還元施策を実行し、取引人数が着実に増加しました。結果として国内取引高シェアは、2024年12月には約2年ぶりに25%超となりました。CFDも堅調に推移し、売買代金・収益は前期比で増加しました。暗号資産事業では銘柄追加や新規IEOなどの新たな取り組みも推し進めました。
2025年度は、引き続き「強いものをより強くする」方針のもと、強みである店頭FXやCFDの競争優位性のさらなる向上を目指します。市場の拡大が継続する暗号資産事業においては、顧客基盤の一層の拡大を図るとともに、収益安定化に向けたストック型サービスを強化していきます。また、バーチャルオフィス事業や医療プラットフォーム事業など新規事業の立ち上げを加速し、事業ポートフォリオの多角化を進めることで、企業価値向上を目指してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも長期のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年3月24日
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
代表執行役社長 COO
石村 富隆