株主・投資家の皆さまへ

代表執行役社長 COO 石村富隆

次なる飛躍に向けて、既存事業を強化し新規事業を着実に推進

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当第1四半期の連結業績は、暗号資産事業が市場の回復を受けて好調に推移した一方、店頭FXの取引量・収益の減少により証券・FX事業の営業収益が減少し、全体の営業収益は前年同期比5.8%減の128.8億円にとどまりました。一方、利益面では、暗号資産事業の貢献に加え、タイ証券事業に係る貸倒引当金繰入額を中心にコストが減少したことで、各段階利益は前年同期を上回る結果となりました。

証券・FX事業においては、主力商品である店頭FXやCFDのさらなる成長に向けて、取引をしてくださるお客様を増やすことに注力しています。アクティブユーザー数を主要KPIとして、ツールの利便性向上やクロスセル施策の推進に加えて、各種キャンペーンを展開し、取引活性化と顧客基盤の拡大を図っています。また、GMOクリック証券では、この4月に店頭FX取引において、米ドルで投資し、米ドルでスワップポイントや決済損益を受け取ることができる「外貨取扱サービス」を開始しています。今後も、多様な投資ニーズに応えることで顧客の裾野を広げ、持続的成長を実現してまいります。

暗号資産事業は、長らく低迷していたマーケットの影響を受けて低調であったものの、ビットコインなどの暗号資産価格の上昇を背景に、この半年ほどで売買代金が徐々に増えつつあります。当第1四半期においては、GMOコインの売買代金は前年同期比109.1%増と大きく伸長したほか、口座数と顧客預り資産も順調に拡大しました。引き続きコスト・コントロールをしながらも利便性を高め、事業基盤の拡大を図っていきます。

また、新たな取り組みとして、医療・ヘルスケア分野におけるサービスの開始に向けて準備を進めています。株主の皆様におかれましては、事業領域の拡大に向けた今後の新たな挑戦にもご注目いただき、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年6月20日
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
代表執行役社長 COO
石村 富隆