株主・投資家の皆さまへ

代表執行役社長 COO 石村富隆

リスクマネジメント強化と既存事業の成長を加速

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当中間連結会計期間(1-6月)の業績は、証券・FX事業において、ドル円相場の円安進行が店頭FXの収益性に影響を与え同収益が減少した一方、暗号資産事業が相場の活況を背景に顧客基盤を拡大し、売買代金も前年同期比で倍増するなど好調に推移した結果、営業収益は前年同期比3.2%の減少に留まりました。利益面では、タイ証券事業における貸倒引当金繰入額及び特別損失の計上により、減益となりました。

タイ証券事業では、当第2四半期(4-6月)に信用取引サービスにおいて顧客から担保として差し入れを受けた複数の代用有価証券等の株価が大幅に下落し、これに伴う回収不能見込額を貸倒引当金繰入額として計上しました。この信用リスクに関する問題に抜本的に対処するため、2024年12月で同事業の信用取引サービスの終了を決定しました。信用リスク低減に向けたリスクマネジメントを一層強化し、訴訟対応も含めた債権回収に全力を尽くすとともに、当社の企業価値向上に向けた最善の対応を講じてまいります。

国内の証券・FX事業においては、店頭FXが減収となったものの、低コストでのサービス提供やキャンペーン施策により、アクティブユーザー数は着実に増加しています。CFDにおいては、売買代金及び収益が好調に推移しており、今後も顧客ニーズに応えた銘柄追加やクロスセルの推進を通じて、さらなる成長を目指します。

株主の皆様におかれましては、引き続き長期的なご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年9月20日
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
代表執行役社長 COO
石村 富隆