正解のない 新規事業に挑む

——最初のキャリアについて教えてください。

大学卒業後は、会計ソフトウェア製品を販売する会社に入社し、営業を担当しました。営業職を選んだのは、いつか経営に携わる仕事をしたいという思いがあり、その第一歩としてまずは現場でモノを売る力が大事だろうと考えたからです。

——経営に携わるというひとつの明確なゴールがあるんですね。

はい、「経営」に対する思いは強く持っています。両親が小さな飲食店を経営していて、学校から帰宅すると「今日の売上はいくらであった」とか、「最近の仕入れ価格が上がっているからメニューを工夫しないといけない」という会話が日常の中にありました。規模は小さいながらも、経営と生活とは表裏一体であるということを感じながら育ってきました。

もちろん店を継ぐという選択肢もあったのですが、それだと父親を超えられない——もっと大きな事業でたくさんの仲間と幸せに働ける環境を作っていきたいと、まずは営業の道を選択しました。

——営業職を通じて学ばれたこと、転職のきっかけを教えてください。

営業職では信頼関係を構築する大切さを学びました。お客さまが使いたいと思うサービスをつくるには、お客さまの課題はもちろんサービスに対する本音を深く理解する必要があります。そして、お客さまに対する理解を深めるには信頼を築くことが大前提であることを身をもって知る機会をいただいたなと感じています。

転職を考えたのは「石の上にも3年」ではないですが、3年では感じなかった自身の成長が4年目を迎えてようやく実感できるようになったことです。営業として売上に貢献するだけでなく、経営管理の視点など、もっと多面的に企業全体の成長に関わることができる仕事に挑戦したくなったんです。ビジネス全体を俯瞰できる視点を磨ける経験ができるかを軸に転職活動を始めました。

——何がGMO-FH入社の決め手となったのでしょうか？

中途採用では、ポテンシャルよりも専門分野での即戦力が求められることが多いと思います。でも、GMO-FHでは、第2新卒でも、実力次第で幹部候補としてスピード感をもって成長できる環境があると感じたことが一番の決め手です。

全体を俯瞰してビジネスを動かせるようになるには、総合力が必要です。GMO-FHでは、カスタマーサービスから財務、システムなどさまざまな分野でのジョブ・ローテーションがあると説明を受けました。そのような多岐にわたる経験を積むことができたら、どんな実力をつけられるだろうかと想像するだけでワクワクし、入社を決めました。

——入社後からの経験と現在の仕事での役割を教えてください。

入社後はカスタマーサービスやシステム部門を経て、マーケティング部門に配属されました。そこでは新規獲得に向けた広告運用に携わっていたのですが、配属されて4ヶ月で新規事業のマーケティングを任されることになりました。

正直、異動までのスピードには驚きましたし、新規事業に携わることへの大きな責任も感じました。でも、新たなチャンスが与えられたことが嬉しく、やるしかないなと思いました。現在は、GMOヘルステックで医療機関向けサービスと個人のお客さま向けサービスの認知向上と利用拡大に向けた施策の企画・推進を担当しています。

——実際に働いてみて、入社前の期待との間にギャップを感じましたか？

仕事の内容に関してはギャップはなかったのですが、「スピード」と「話しやすさ」は意外なギャップでした。異動のこともそうですが、何かをやろうと決めてから実行されるまでの意思決定がとても速いです。また、ある程度規模が大きい会社だと、部署間での対応などには一定の距離感があるのかと思いきや、質問や相談にすぐに乗ってくれる気さくな方が多く、親身になって対応してくれる。風通しのよい環境です。

——新規事業への挑戦には大きな責任を感じたとのことですが、実際に仕事をされてみていかがですか？

新規事業に配属されて、あらためて「自走力」の重要性を痛感しています。既存事業ではある程度、整備された土台がありますが、新規事業ではワークフローを含めて自分たちでつくりあげていく必要があります。何をやっても正解かもしれないし、間違いかもしれないという状況なので、自分で考えて行動しないと何も進んでいきません。

マーケティング担当としては、個人のお客さま向けと医療機関向けのサービスのプロモーション施策の企画立案・実行を担っています。それぞれのお客さまの視点に立ってどのようなニーズがあるのか、いかに深く理解して効果的な価値ある施策に落とし込めるかを常日頃、考えています。

正直、これで良いのだろうか、もっとできることがあるはずではないかなど、思いどおりに動けない自分へのもどかしさを感じることもあります。ある意味でピンチですが、同時に成長のチャンスでもあります。大変ですが、すごくやりがいがあります。20代で、これほど経営層の近くで仕事ができる環境にいられるとは思っていなかったので、日々が楽しいです。

——今後の目標を教えてください。

もっともっと多くの知識・経験を積み上げて、将来的には、企業戦略・事業戦略を描いて、組織をリードできる人になることを目指しています。

私自身が常連さんとの関わりが深い小さなお店で育ってきたので、仕事とは多くの人たちとの関わりの中で価値が生まれるものだと思っています。自分が関わることで、お客さまをはじめ一緒に働く仲間や関係する方々を少しでも笑顔で幸せにできる存在になりたいです。

——入社を検討されている方へメッセージを。

年齢は関係なく、個々人のパフォーマンスに応じて、早い段階から責任のある仕事を任せてもらえる環境があります。経営層との距離も近いため、若いうちから貴重な経験を積むことができます。キャリアアップを目指している方や現状に停滞感を感じて新たな挑戦をしたいと考えている方にはフィットするのではないかと考えています。そのような方とともに切磋琢磨しながら成長し、良い仕事ができたら嬉しいです。